返信先: 広告の制限

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ISAYAMA
ISAYAMA
キーマスター

ネット広告は、いま岐路に立っています。
ネット広告市場は、1.5兆円といわれていますが、実質的には頭打ちです。
というのも、広告を出稿する企業や個人が玉石混淆で、量的には大きくても、有効性が低いためです。
また、広告を出す企業の思惑に反して、好ましくないページや動画に広告が掲載されることで、企業イメージを損なうケースがあとを絶たないというのも問題視されています。

良質なコンテンツに広告が掲載されるのではなく、単純にアクセス数の多いコンテンツに広告が掲載されるため、低俗なコンテンツや著作権を無視したコンテンツでも、アクセス数が多ければ広告が掲載され、広告費が消費されます。
YouTubeでいえば、再生回数が多く、チャンネル登録数の多いものに広告が掲載されます。
その量的な指標が、必ずしも良質なコンテンツを意味しているわけではないので、広告主としては不本意なわけです。

ALPHA TECさんの動画は良質なコンテンツですが、人気YouTuberが社会的な批判を浴びるような動画を配信する事案が、度々発生します。そうしたコンテンツに、企業の広告が掲載されると、広告主まで批判されたりします。
どんなコンテンツに広告が掲載されるかわからないため、広告主としてはリスクを抱えることになります。
そんなこともあって、ナショナルクライアント(大手企業)の広告出稿は減っているそうです。

そこでナショナルクライアントが取り始めた方法が、自ら広告を作品として発信することです。
ALPHA TECさんが面白い広告として、例に出したものがそれですね。
広告でありながらも、エンターテイメントとしての作品になっているもの。
これであれば、広告としてブロックされることはありませんし、注目されれば広告効果や企業イメージを高めることになります。

すぐに広告がなくなることはないにしても、広告を掲載する基準や、広告の入れ方は変わってくると思います。
ここ2〜3年が、変革期かもしれません。

現状では、コンテンツの質に関係なく、再生回数(厳密には、回数だけでなく、延べ再生時間が重要視されています)という量的評価で、収益が分配されています。
これが不正や不適切の温床になっているのです。
コンテンツの質を、いかに評価し、担保するか。
ネット広告の健全化というのが、当面の課題でしょうね。